こんにちは、CENTERINGプロデューサーの稲井です。
CENTERINGのストアオープンから1ヶ月ほどが経ち、LIVEセールスにおいでになるお客様も徐々に増えてきたため(本当にありがとうございます!)、改めて自己紹介をさせていただくことにしました。
今後このジャーナルには石に関する気付きや新商品の情報など、読み物系コンテンツを追加する予定ですが、今日は私が石を取り扱うことになったきっかけについて話したいと思います。 (以下、写真はすべてUnsplashからお借りしています)
石との出会い。食べたくなるほど可愛い鉱石
さかのぼること数十年。小学生の私は、家族に連れていってもらったスミソニアン博物館の来日展で初めてまともに鉱石を見ました。当時は多摩川のそばに住んでおり、石といえば河原に落ちている灰色や黒っぽいものばかり。展示されている色とりどりの標本に大きな衝撃を受けたものです。
執拗にねだった末、お土産に小さな鉱石標本を買ってもらうと意気揚々に帰宅。プラスチックケースに接着剤で固定された石(その割になんの石だったか記憶にないのですが)をしばらくうっとりと眺めていました。でも、それだけじゃ物足りない。次の瞬間にはケースを破壊し、石を口に放り込みました(絶対に真似しないでください!)。きっと、食べてしまいたいくらい可愛いと思ったんでしょう。
そうはいっても思春期を迎え、鉱石のことよりも恋愛に夢中になってしまい……最近になるまですっかりとその存在を忘れていました。スマホを眺めることが増え、よく考えれば地面にすらも目をやらなくなっていたような気がします。
SNSで見つけたクリスタルショップに再びの感動
ある日仕事のリサーチも兼ねてSNSを巡っていると、海外のクリスタルショップに次々と出会いました。欧米を中心に大規模なクリスタルブームが訪れていたのです。湧き上がる高揚感。よみがえる好奇心。「どうしよう、全部好き!😭」ほぼ発狂していました。
種類や希少性によって価格はさまざまですが、コレクションしても、インテリアにしても良い。海外のストアではとにかく生活に身近な形で石をプレゼンテーションしていることが印象的であり、魅力的でした。
普段ブランドのクリエイティブディレクションやPRに携わっている自分にとって、そのムーブメントはやがて日本にも波及するような気がしています。
それからは天然石鑑定士という民間資格を取得し、その勉強を通して石の基礎知識や取扱法、それぞれの石が持つ意味などベーシックなことに対しての理解を深めていきました。(資格のネーミングに“鑑定士”とありますが、科学的な検査をおこなう立場ではありません。ただしCENTERINGの販売商品は、発売前に必要と判断された場合のみ検査機関に鑑別を依頼しています)
単に石を売るだけでなく、CENTERINGをメディアとしても充実させたい。
自分がこれまで携わってきた仕事を新しい形でアウトプットできたらと考える一方で、世界にひとつしかない石の魅力と向き合うことで個々の人間の特質や不完全さ、それをひっくるめた個性も温かく迎えられる社会になったらな、と望んでいます。
現段階では運営を私ひとりでおこなっており、テコ入れしなければいけないことだらけですが、プロダクトデザインやビジュアルイメージなど制作界隈の友人の力を借り徐々に進めています。これからのアップデートをぜひ楽しみにしていてもらえたらうれしいです。